ICソケットとは、集積回路（IntegratedCircuit、IC）を挿入するためのコネクタです。ICを実装するために必要な、はんだ付けの手間を省くことができます。では、どのようなシーンで活躍するのでしょうか。順番に紹介していきます。
まずは、試作品を作成する際に非常に役立ちます。はんだ付けする前に、まずICソケットに差し込むことで、回路が正常に動作するかどうかを確認することができるからです。もし回路が正常に動作しなかった場合、交換することが簡単にできます。次に、修理やメンテナンスのシーンです。
回路の修理やメンテナンスをする際にも役立つでしょう。ICが故障している場合、交換することで回路を修復することができます。ICがはんだ付けされている場合は交換するために、はんだを取り除く必要があるでしょう。しかし、ICソケットが使われている場合は、簡単に取り外すことができます。
同じ理由で入れ替えも簡単です。同じ回路に複数のICを挿入することができます。例えばプログラマブルロジックデバイス（PLD）などの場合、複数のプログラムを書き込んで入れ替えることが可能です。次に、メリットについて説明していきます。
一番期待できるのは作業効率の向上です。はんだ付けする手間を省くことができるので作業が効率的になり、時間とコストを節約することができるでしょう。それからICの保護もメリットのひとつです。もしもはんだ付けに失敗した場合、Cが破損することがありますが、ICソケットを使うことで保護することができます。